東日本大震災から1年が経とうとしていた2月26日(日)に、「トライ東ふれあいまつり」のイベントとして、被災地から4人の方をお迎えしての体験談を行いました。この体験談はとちぎボランティアネットワークが行っている『まけないぞうキャラバン!被災地のお母さんと語り合う「今、伝えたいこと」交流会』の1会場として行われ、気仙沼市の仮設住宅に住む伊東さんと千葉さん、白河市の仮設住宅の根本さん夫妻の4人をお招きしました。
皆さんタオルで作る「まけないぞう」の製作をしており、震災でモノだけでなく、親しい人も失くすという絶望的な喪失感の中、タオルで作るぞうさんの製作活動で没頭できる時間や仮設の中で語り合える友人ができたりと、少しずつ心が和んでいったことが語られました。実際、まけないぞうを製作している方たちの様子の写真を見ると、誰もが夢中になって手を動かし、笑顔で交流する雰囲気が伝わってきました。被災された方たちの気持ちを理解できるまでにはいかなくとも、喪失感がどれほどのものか、それを補うためにはどんなことが必要なのか、想像しながら考える機会になりました。
とちぎYMCAでも「まけないぞう」を販売していますが、顔や体型の違うものをひとつひとつ眺めながら、作り手の方たちに思いめぐらしていただければと思います。
当日のイベントでは、まけないぞうの販売や写真展に加え、まけないぞうの製作体験には子どもたちも参加しかわいいぞうを完成させました。