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11月Yキッズ活動報告★ドキドキわくわくシークレット!!~世界一のカレーを作ろう~
11月19日(日)。
2023年度3回目のYキッズを行いました。
11月は野外炊飯!
今年度Yキッズに参加したことがあるメンバーが多かった今回。
久しぶりの友だち、久しぶりのリーダーとの再会。
ただ、「久しぶり」というのはどうにも緊張してしまうもの。
嬉しい気持ちもありながらもどこかよそよそしい姿が見られました。
ただ、そのような様子の子どもたちもバスの中でレクリエーションを楽しむと緊張が打ち解け、グループのメンバーと仲良く話す姿に一変していました。
そしてバスの中では、リーダーから到着すると「プラスワン食材のくじ引き」があることが発表されます。
どんな食材があるのか、だれがくじを引くのかといった会話でも盛り上がりをみせていました。
いよいよお待ちかねの那珂川グリーンヒルに到着。
くじ引きタイムが始まるとこんな声が聞こえました。
「ウインナーが一番当たりだからウインナー引いて!」
「ナスは苦手だから引かないで!」
ただ、ナスが苦手な子が多いグループがナスを引いてしまいました。
「ごめん、ナスだった。」
とくじを代表で引いた子が言います。
「仕方ない。小さくすれば食べられる!」
とそのグループからは励ましの声が聞こえました。
カレーを作るためにはることがたくさん。
薪割り、火付け、調理、お米の準備。
普段なら、お家の方がやってくれる、スイッチ一つでできるといったことでもグループメンバーで力を合わせて行います。
野外炊飯をやったことがある子が、初めての子に教えられるのもグループ活動ならではの体験です。
「なたを持つときは軍手を片方外すよ!」
「包丁はね、危ないから猫の手でやった方がいいよ!」
料理や作ることに興味のある子たちが多く、リーダーが教えてくれたアドバイスを参考に進めていきます。
火を付け始めたあるグループ。
マッチで火を付けましたが、なかなか火を大きくすることができません。
「うちわで扇ぎすぎかな?」
「木が太すぎるんじゃない?」
「もっと燃える葉っぱが必要だよ!」
グループメンバーであっちがいい、こっちがいいと試行錯誤して話している光景も楽しんでいる様子でした。
いよいよカレーが完成。
プラスワン食材が入っていることで、一つとして同じ味のカレーはありません。
苦労を重ねて、グループメンバーやリーダーと作ったカレーは飛び切りの美味しさを感じていました。
「コーンがおいしい!」「チーズがいいんだよ!!」
満足感溢れるカレー作りを行うことができました。
なお、ナスを引いてしまったグループはナスが嫌いなメンバーのことを思い、ナスを細かく切っていました。
それもグループの工夫であり、苦手なものに挑戦できた証ですね。
片付けの時間は、丁寧に使った食器、鍋、飯盒を洗います。
特に年齢の高い小学生が精力的に頑張る姿が光りました。
コロナ禍も収束へと歩みを進めている昨今。
徐々に学校やイベントなどでも「食」にフォーカスを充てるプログラムが復活しつつあります。
人間にとって欠かせない「衣食住」。
その中でも私は、「食」に対する人間の喜びは大きいものであると思っています。
今回のようなプログラムを通して、一つの料理を自分の口に運ぶまでにも経る過程はたくさんあることを少しでも感じたのではないかと思います。
そして同時に、「食」に対する喜びや楽しみを持っていてほしいと感じています。
次回のYキッズは2月25日(日)。今年度最終回です。
「雪あそび」を行う予定です。
冬の季節ならではの「あそび」を子どもたち、リーダーたちと共に堪能したいと思っています。
また次回のYキッズでお会いいたしましょう。
とちぎYMCA 2023年度Yキッズ
担当ディレクター
武田 将吾(かぶき)