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ウィンタープログラム★ウィンター3Daysの様子
12月26日(木)-28日(土)にかけて「ウィンター3Days」を行いました。3日間の様子をお伝えします。
【1日目】凧作り&黄ぶな作り
朝、YMCAでの受付では緊張した表情がうかがえました。
その中でも久しぶりに会ったメンバー、知っているリーダーに会うと段々と表情が和らいでいきます。
まずは、オープニングレクリエーションを行いました。追いかけ玉入れや借り物競争などを通して、グループのチームワークを高めました。
その次は、凧作り。ダイヤ凧に思い思いのデザイン描いていきます。
家族の似顔絵を描いたり、好きなキャラクターを描いたりしました。
凧のしっぽをつけて、凧糸をつけたら完成。子どもたちは「早く飛ばしたい!」「いつ外行けるの?」と明日への期待を膨らませていました。
午後はふくべ洞講師さんによる出張クラフト。黄ぶなの説明から始まり、宇都宮の郷土玩具であることや病気にならない効果があるという話をお聞きしました。
筆を持って絵の具をつけて、土鈴に色をつけていきます。黄色、赤、緑、黒と見本を見ながら色をつけていきます。黙々と黄ぶなを見つめ、クラフトに取り組む姿勢が印象的でした。
できた黄ぶなを持って写真撮影をして1日目を終えました。
【2日目】変形自転車アクティビティ&凧揚げ
2日目の活動場所は小山総合公園。
公園に到着すると、まずは変形自転車へ。
子どもたちは「何これ?」「見たことない!」「これ乗りたい!」
1人乗りのものから4人乗りのものまで様々な自転車の中から好きなものを選び、サイクリングを行いました。冬晴れの日に友だちやリーダーとペダルを漕ぐ顔には笑顔が溢れていました。
自転車に夢中になった後に昼食を食べ、そのときにはこんな声が。
「あれ?凧ってどこいった?」「持ってきてるの?」
いよいよ昨日から楽しみにしている凧揚げの時間です。凧糸を持って走っても最初は引きずってしまい凧が揚がりません。
「全然できない!」「〇〇、どうやったらいいの?」
リーダーにやり方を聞いたり、凧を反らせたりすることでコツを掴んだ子どもたちの凧が次々に揚がります。
そこからは熱中タイムに入りました。凧糸をどんどん長くして空高く飛ばすことができている子たちもいました。
帰りのバスの中では、「持ち帰りたい!」「お家でもやりたい!」という会話がありました。
【3日目】野外炊飯(けんちんうどん作り)
3Daysもいよいよ最終日。3日目になるとリーダーを介さなくても、グループの子どもたち同士ですっかり仲の良い「友だち」になっています。
冒険活動センターに到着すると、野外炊飯場までの道を歩きます。
「寒いね!」「あったかいもの食べたい!」という会話をリーダーとしながら歩きました。
まずは、しゅうちゃんリーダーから薪割りのやり方を聞きます。注意点などを確認するとグループに分かれて早速薪割りスタート。
「簡単に割れた!」「きれいに割れたよ!」
と火の原料となる薪を自分の手で割って下準備を行いました。
野外炊飯ではやることがたくさん。
次は調理を手際よく行っていきます。包丁で大根を切るのも一苦労。思っていたより細かく切らないと、火が通るまでに時間がかかってしまいます。
リーダーと力を合わせ、グループメンバーと交代しながら決められた量の大根を切っていきます。こんにゃくも自分たちの手でちぎったらいよいよ火付けタイム。
マッチで火をつけることが初めての子もいました。ちょっぴり怖がりながらも初めての挑戦をした子もいました。
マッチに火はつけられても木につかないこともあります。薪の組み方を工夫しないとなかなか火がつきません。スギの葉が少ない?空気が入るところがないかな?ということを考えながら、火をつけ、火力を大きくしていきました。
時間が経ち、ぐつぐつ沸騰してきたらいよいよけんちん汁の完成です。うどんを入れたら早速いただきます!
自分たちの力で作ったけんちんうどんを食べていると、空からはなんと雪が降ってきました。雪が大好きな子どもたちは大興奮!
3日間朝から夕方まで一緒にいた仲間との時間も、そろそろ終わりであることを告げているように感じました。
最後は片付けをみんなで行い、YMCAに帰りました。最後は、日記を書いたり、グループで最後の時間を過ごしたり、3日間の活動を振り返るスライドショーを見て最後の時間を過ごしました。
【最後に】
3日間にわたって行ってきました「ウィンター3days」。デイプログラムと違い、3日間あるからこそ築けるメンバー同士やリーダーとの関係値は想像以上のものがあり、一度として同じストーリーだったことはありません。単純な足し算ではない楽しさ、面白さ、充実度があった活動があったのであれば、幸いです。
リーダーたちと1か月かけて、子どもたちとどんなことをしたいか、掲げたテーマ「CAN DO IT!!」を体現するために子どもたちをどう導きたいかを考えながらプログラムを作ってまいりました。
2024年の締めくくりとして、1人でも多くの子どもたちが「楽しかった」という感情を抱いていたら何よりです。
また来年プログラムでお会いできることを楽しみにしています。
ウィンター3days プログラムディレクター
武田 将吾(かぶき)