野外教育プログラムブログ記事一覧
とちぎY野外クラブ★9月活動の様子(小学生)
9月21日
とちぎY野外クラブ(小学生)9月活動を行いました。今回の活動は、「稲刈り」。
今年度初回活動の5月に田植えをした茂木町町田本郷の棚田での活動です。
子どもたちや小学生ユニットのリーダーたちに話を聞くと、稲刈りを人生で初めてやるという人も多くいました。なかなか体験できるものではない「稲刈り」に小学生ユニットのメンバー、リーダーはワクワクしていた模様でした。
早速拠点に着きバスを降りると、棚田に向かって散策路を10分ほど歩きます。
「ここ前通ったの覚えてる!」「前は葉っぱが緑だったよ!」
前回棚田に来たのは4か月前。月日が経ち、すっかり様変わりした景色に子どもたちはすぐに気づきます。
棚田に到着後、広がった光景に子どもたちからは驚きの声が。
「わぁ、黄色くなってる!!」「水がなくなってるよ!」
まずは、お昼ご飯を食べて稲刈りに備えます。活動4回目を迎え、グループの絆も深まってきた今回。リーダーを介さなくても子どもたちだけで会話をしている機械も増えてきました。晴天という訳ではありませんでしたが、何とか持ちこたえて活動ができそうな天候でした。
昼食後、早速稲刈りスタートです。まずは、農家さんから説明を受けます。鎌の握り方、鎌を入れる位置、稲の掴み方などの説明がありました。
そして、長靴を履き、軍手を着けていよいよ泥の中に入ります。数日前に降った雨の影響でぬかるみがありましたが、その感触を楽しんでいるように思えました。
「○○リーダー、全然進めない!」「足動かないよー!」
先ほど農家さんに教わった刈り方でグループ毎に稲刈りを進めていきます。グループに割り振られた鎌は2本。同じグループのメンバーとリーダーと協力しながら進めていきます。
「次、私刈る人ね!」「俺、あそこまで全部運ぶねー!」
刈った稲はグループ毎に土手まで運び、干さなくてはなりません。泥がついてしまうとその稲は使えなくなってしまいます。たくさんの稲を慎重にかつスピーディーに運んでいきます。
初めて経験する農業体験。普段は当たり前のように口にしているお米。日本では給食や家庭の食卓で目にする機会も一番多い食べものだと思います。
今回の活動を通して、お米を育てること、大変な思いをして収穫していることを小学生の皆さんは少々感じられたことと思います。
この先は農家さんにお任せしてしまいますが、脱穀や精米といった作業を経て、自分たちの食卓にまで届くという話を農家さんに丁寧にしていただきました。
野外クラブで今年度から取り入れた米作りも稲刈りまで終了しました。いよいよ米作り最終章は育てたお米を使っての野外炊飯です。
その前に、次回(10月26日~27日)は1泊2日の「山登りキャンプ」です!野外クラブでは今年度初めての宿泊キャンプです。
また次回活動でみなさんにお会いできることを楽しみにしています!
とちぎY野外クラブ(小学生)
プログラムディレクター 武田(かぶき)
サマープログラム★さしまチャレンジキャンプの様子
2024年8月27日-28日
さしまチャレンジキャンプを行いました。
「とちぎYMCAサマープログラム2024」もこのプログラムをもって最後のプログラムでした。
今夏もプログラムにご参加いただき、誠にありがとうございました。
1日目。
YMCAに集合したときの子どもたちは出発を待ち望んでいるかのような雰囲気を感じました。
「流しそうめんやるんでしょ!」「キャンプファイヤーってやるの?」
と言った声が聞こえました。打ち合わせ会でお話した内容を覚えてくれていた子どもたちもいたようです。
1時間半ほどバスに乗って、さしま少年自然の家に向かいます。
バスの中では、リーダー考案のクイズやキャンプテーマソングの「がんがん」を歌いながら楽しみました。
11時過ぎようやく現地に到着。
入所式を終えると早速、昼食タイム。
「ウインナー入ってるんだよ!」「見て!デザート!」
お家の方が作ってくれたお弁当を見せてくれる子どもたち。
午後の最初のプログラムは水遊び。施設内を流れるさしま川で水遊びを行いました。
「納豆体操」で体を動かしたら、いよいよ入水。
川にはおたまじゃくしやザリガニがたくさん。網や虫かごを使って捕まえたり、リーダーとの水かけ合戦に熱中したりする子もいました。
水遊びを終えると、次はクラフトを行いました。作成したのは「手形うちわ」。
手形をうちわに型どりして、カラフルな画用紙をちぎって世界に一つしかないオリジナルうちわを作成しました。
夕方には、広い敷地を存分に使用したネイチャービンゴを行いました。
施設内には自然や動物、ワクワクするような道がいっぱい。大冒険のようにズンズン進み、探索をしました。
楽しい時間はあっという間。
夜になり、夕食タイムがやってきます。
この夕食、配膳を手伝ってくれたのはまめグループの小学生の女の子たち。
リーダーたちと協力して、全員分の食事を盛りつけました。
ハンバーグやコロッケ、スパゲティなど子どもたちの大好きなメニューが目白押し。
口を汚しながら食べる姿も小さい子どもたちだからこその可愛さを感じました。
辺りがすっかり暗くなった19時。キャンプファイヤーのスタートです。
しゅうちゃんリーダー、さとっちゃリーダーがエールマスターとなり、キャンプファイヤーを進めていきます。暗がりに光る大きな火。初めてキャンプファイヤーを行う子も多くいたでしょう。非日常的な空間を感じる時間となりました。
そして、みんなで入るお風呂タイムも大騒ぎ。友だちやリーダーと入るお風呂もキャンプならでは。賑やかな1日目も終わりを迎えます。
ディボーションや1日の振り返りを終えると、就寝の時間。
電気を消すと寂しさが込み上げてきます。
「いつも一緒に寝るパパやママがいない」
このことに気づいてしまうものです。部屋に響くすすり泣きの声。
ただ、この日のお父さんお母さん代わりのリーダーが近くにきて背中をさすってくれると落ち着いて眠りにつきました。
たくさん遊んで遊び疲れた1日目。想像していた以上に就寝が早く、ぐっすり眠る顔がたくさん見られました。
2日目。
元気よく目覚め、最初のプログラムは朝の集い。
エビカニクス体操で体を動かした後は、さとっちゃリーダーから朝のお話がありました。
さとっちゃリーダーは絵本を読み聞かせしながら、「人にはそれぞれの色がある」という個性の大切さの話をしてくれました。
2日目の朝食の食事当番はメッシグループの小学生の男の子たち。朝早くから食堂に来て、準備に励んでくれました。
朝食後はみんなでDuty(部屋の片づけ)。
布団を畳んで、荷物整理をして、部屋をきれいにしました。「来たときよりもきれいに」を意識して、細かなゴミまで拾うグループまでありました。
そして、いよいよ最後のプログラム。みんなが楽しみにしていた流しそうめん作りです。
火を起こすところからグループで頑張らないと、そうめんを食べる工程まで行きつきません。
火起こしをするためには何が必要か。木っ端や葉っぱなどをかき集め、形を作っていきます。
どうやったら火がつくのかグループ同士で話し合うのもまた楽しい時間。
ああでもない、こうでもないと何度もトライしました。
無事火を起こし、お湯を沸かし、そうめんが茹で上がりました。
みんなで食器を洗って、いよいよお楽しみの時間!
施設の方が用意してくれた竹をつたって、そうめんが流れてきます。
「とれた!」「おいしい!」といった声がチラホラ。
満足そうな表情を浮かべ、なかなかできない体験を楽しんでいました。
そうめんを食べ終え、片付けをしたらいよいよさしまを後にする時間が迫ってきました。
寂しさのあまり、帰りたくないと言い出す幼児さんもいました。きっと心に残るキャンプであった証でしょう。
さしまを後にし、あっという間に宇都宮へ。
帰りの会では、キャンプの思い出を2日間一緒にいたリーダーと語り合い、記念のバッジを受け取りました。
この2日間初めてキャンプに参加した子どもたちも多くいたことと思います。
キャンプに行く前のドキドキ、日中のワクワク、そして寝る前の心細さ。
お父さん、お母さんと離れてお泊まりできた自信。キャンプが終わった後の満足感。
今まで体感することがなかった「はじめて」の気持ちに出会えた2日間。
この2日間が子どもたちにとって、リーダーとの関わりを通して新たな成長の場になっていましたら幸いです。
YMCAではキャンププログラムを通して、子どもの成長、チャレンジの場所を作り続けていきたいと思います。
この度は、さしまチャレンジキャンプにご参加いただきありがとうございました。
とちぎYMCAサマープログラム
さしまチャレンジキャンプ
キャンプディレクター 武田 将吾(かぶき)