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スプリングプログラム★磐梯シュプールスキーキャンプの様子

2025.3.25-27

 

スプリングプログラム「磐梯シュプールスキーキャンプ」を行いました。

大変遅くなっていまいましたが、報告をさせていただきます。

 

【1日目】

朝、宇都宮YMCAに集合した子どもたち。冬の菅平以来の再開だった子もいたようで、「久しぶり!」の声も聞こえました。

キャンプに慣れている子どもたちが多いというのもありましたが、これから始まる長い3日間に心を高ぶらせている様子でした。

準備を整えたら、すぐに磐梯に向けて出発です。

 

行きのバスの中では、しおりを見て話をし、リーダーからのクイズやレクリエーションを通して子どもたち同士、そしてリーダーとの会話が弾んでいました。

 

11時前頃に今回の宿舎「国立磐梯青少年交流の家」に到着。施設の方のお話を聞いた後、昼食タイム。生活グループのリーダーとは久しぶりに再会した子もいたようで、最近の学校の様子や、習い事の話に花を咲かせる姿が見受けられました。

 

昼食をとり、20分バスで移動するとスキー場ネコママウンテン南エリアに到着。スキーのレッスングループに分かれて滑走をスタートしました。

まずは、春スキーに慣れるところから。冬よりも足腰の力が必要になる上、冬休み以来の滑走の子もいたためまずは安全にゆっくり滑走をスタートしました。

初心者、初級者にも安全なスキー場であるのがネコママウンテンの特徴。初心者コースでみっちり停止練習を行ってから、リフトに挑戦しました。

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1日目は夕方までレッスンを行い、宿舎に戻ってきました。夕食タイムでは、一人ひとりが自分の配膳を行い、「いただきます!」。

昼食が若干早かったこともあり、腹ペコの子どもたちはおかわりをするほどたくさん食べていました。

 

1日目のナイトプログラムはレクリエーション。「どっこいしょ」や「フリスビードッジ」を行いました。目的はスキーキャンプの子どもたち同士、そしてリーダーとも仲良くなってほしいという想いからこのプログラムをリーダーたちが考えました。

 

ドッジビーを使用し、学年、男女の力の差が拮抗したことで全員が楽しめる白熱したレクリエーションになりました。

 

ナイトプログラム後は入浴タイム。広いお風呂で友やリーダーと語らうのもキャンプ以外ではなかなか味わえない時間です。

そして、グループで1日の出来事を振り返り、明日に備えて就寝しました。

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【2日目】

1日目に比べ、気温も低くスキーを行いやすい気候でした。1日目は朝の散歩からスタート。まだ寒さはありましたが、新鮮な気持ちになれる時間宿舎の周りを探索しました。

 

朝食を食べ終えると、スキー場に向けて出発。2日目は1番長い時間滑走できる日。「昨日よりもたくさん滑りたい!」と言い、各レッスンに出発して行きました。

 

レッスンはそれぞれのレベルに合わせ目標を決め、展開しています。中上級のレベルでは安定したターンとハの字崩し、初中級レベルは横長ターンの習得と圧変化、初級レベルは等圧とスピード、初心者レベルは停止と圧変化など、リーダーと共にトレーニング、レッスン計画を作成し、レッスンを行っています。

 

今回のメインリフトはいつも以上に時間が長めのリフト。レッスングループのリーダーとリフト上でのお話も楽しんでいました。学校で好きな人の話、好きなリーダーの話などかわいらしい話があった模様です。

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昼食をとった後は午後のレッスン。広いゲレンデで出会う子どもたちの滑走が1日目よりも心なしかいきいきしているように感じました。

 

宿舎に帰り、バイキングの夕食をとった後は2日目のナイトプログラム「グループ対抗ウォークラリー」。宿舎に広がったミニゲームをクリアしてポイントを積み重ねていきます。リーダーの合図で、みんな一斉に宿舎全体に駆けていきました。

 

用意したゲームは様々。お題の形を記憶して積み木を積み重ねるバックトゥーザフューチャー、人文字作成、お題の本探し、人間知恵の輪、私はだれでしょうクイズなど。グループの関係性も構築されてきた2日目の夜にさらに仲を深める協力が必要なゲームをたくさん行いました。

 

1日目以上に疲労が蓄積している2日目。入浴を終えた後、昨日より早く床につきました。

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【3日目】

いよいよ最終日。

朝の集いで2日連続リーダーからのお話を聞いた後、最後の宿舎での朝食。

「もう食べれないの?」「もっとおかわりしたかった!」

と寂しさを感じる声も子どもたちから生まれていました。

 

そして、部屋をきれいに片付け、退室。「来たときよりも美しく」の合言葉のもと、布団、部屋のゴミなどを隅々まで確認し、きれいにしました。

 

その後、最終日のスキー場に出発。バスの中では今回のキャンプのテーマソング「ぼくらのテーマ」やその他キャンプソング、バスレクで子どもとリーダーが一体となって賑やかなそして、楽しい車内の雰囲気ができていました。

 

レッスングループで過ごす最後の時間。最終日のスキーレッスンは2日間のおさらいと「楽しく滑る」ことを目標に頑張りました。

スキーというウィンタースポーツを仲間やリーダーと共に楽しんでいました。

今回のスキーキャンプが初スキーだった子たちも「楽しいー!」と言いながら立派にセンターゲレンデまで下りてきました。

最後にスキーレッスンの終了を告げる円陣を組んで、無事レッスンは終了しました。

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昼食後、宿舎に戻って着替えを終えるといよいよ帰りのバスのみ。

帰りのバスでは、じゅ~リーダー、なっぱリーダーを中心に3日間でたくさん歌ったキャンプソングを歌ったり、大合唱をしたり、レクリエーションをしたり、3日間配られ続けた「謎のリーダー手配書」の結果発表をしたりしました。交通渋滞の影響でバスの乗車時間も40分ほど延びてしまいましたが、「早く帰りたい!」という声が聞こえることもなく盛りだくさんなスキーキャンプでした。

 

 

今回の「磐梯シュプールスキーキャンプ」は「ばんだいdeばんざい」をテーマにキャンプを行いました。リーダーたちは「隣にいる仲間やリーダーと心からバンザイをして、喜びを分かち合えるキャンプにしたい」という想いをテーマに込めました。

 

子どもやリーダーの中心に立ってプログラムやリーダー会を回したり、バスレクを盛り上げたり、朝の集いで子どもたちにメッセージを送ったり、スキーで何を伝えたいかレッスン内容を考えたり。一人ひとり役割を持って、リーダー、ディレクター、一丸でこのキャンプを作りました。

 

子どもたちの笑顔や「ばんざい」を見るために。

そして、このスキーキャンプに来てくれる子どもたちに何かを感じてもらい、後々振り返った際に子どもたちにとって心に残るキャンプであるために。

 

今回のキャンプを迎えるにあたっての最初のリーダー会。あるリーダーがこんなことを言っていました。

「子どもたちと同様に自分も楽しむ」

「振り返ったときにリーダー人生の中で一番最高なものにしたい」

 

想いと覚悟を持って子どもたちと共に作り上げたキャンプでした。

 

 

後日、ある参加者の保護者様が宇都宮YMCAの事務所に来て、こんな話を教えてくれました。

 

「うちの子がニコニコで帰って来たのに、家に帰ったら泣き出したんです。聞いてみると、帰りたくなかったらしいんです。今までたくさんプログラムに参加してきましたが、そんな様子は初めて見ました。」

 

その話を聞いて、胸が熱くなりました。

 

子どもたちが「帰りたくない」と感じるキャンプ。

非日常の空間を子ども、リーダー、ディレクター全員で作れたからこそ、こういった感情になってくれる子がいるのだと思います。

 

 

この度は磐梯シュプールスキーキャンプにご参加いただき誠にありがとうございました。

結びになりますが、2024年度も多くのキャンププログラムにご参加いただきまして誠にありがとうございました。

 

またいつかキャンプで逢いましょう。

 

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スプリングプログラム

磐梯シュプールスキーキャンプ

キャンプディレクター  武田 将吾(かぶき)