野外教育プログラムブログ記事一覧
とちぎY野外クラブ★11月活動の様子(小学生)
11月16日(土)
野外クラブ(小学生)11月活動を行いました。
今回の活動は「野外炊飯」。5月に田植えをし、9月に稲刈りを行ったお米を使って炊き込みご飯作りを行いました。
子どもたちはお米の味が気になっている模様。
「今日お米持ってきてないけど、いいのー?」「本当に食べられるの?」
「きっとみんなで収穫したからおいしいはず!」
朝の会やバスの中では、リーダーたちとそんな会話で盛り上がりを見せていました。
バスに揺られ、早速那珂川グリーンヒルに到着。
薪割りでは、リーダーたちとなたを使って薪割り体験。針葉樹をを細かくしていきます。細かくする理由を聞くと、野外炊飯を何度も経験している子どもたちは「細かくした方が火がつきやすいからだよ!」と答えてくれました。リーダーたちから聞いたことをよく覚えている子が多いです。
調理タイムでは、人参、鶏肉、しめじを細かく切り、決められたお米を取りに行き、決められた分量の調味料を測って用意する。
役割を分担し、交換しながら進めていきます。なかなか切り慣れていない鶏肉を切ることに苦戦しているグループが多かったです。
そして、火付けではグループで話し合いをしながら進められるのも野外クラブ、そして今年度も活動を重ねた11月ならではの光景です。リーダーが間に入らなくても、自分たちでマッチに火をつけ、火を大きくしていきます。
なかなか火がつかないグループがありました。どうしてつかないのか考える子どもたち。あえて一歩引いて見ているリーダー。
「置きすぎなんじゃない?」「新聞が足りないのかな?」「空気が入るところがないじゃん!」
毎月顔を合わせることで、生まれてくる関係性。小学生だからこそリーダーが仲に入らなくても話し合いを展開できています。
そして、私がもう一つ素晴らしいと感じたのは、簡単にリーダーに助言を求めなかったこと。「自分たちで解決するんだ!」「自分たちでご飯を作るんだ!」と考えていることを感じたステキな瞬間でした。
火が付き、飯盒を炉にのせると子どもたちが大好きな時間。薪に火が付き、パチパチという音を立てながら、子どもたちは火を眺め、ときには団扇であおいでいました。
30分ほど経過し、グループごとで飯盒を開けるタイミングでは「開封の儀式」と名付け、盛り上がりを見せました。
開けた瞬間に立ち込める湯気。そこの中には自分たちで調理した炊き込みご飯が完成していました。
リーダーが作った豚汁と合わせ、早速「いただきます」。やはりリーダーやグループメンバーと協力して作ったご飯の味は格別でした。満面の笑みがこぼれる子どもたち。
どこのグループもおいしい炊き込みご飯が完成しました。秋の味覚を十分味わえたのではないでしょうか。
今回育て、お腹いっぱい食べたお米は「とちぎの星」。茂木町の農家さんにお世話になり、8か月かけて米作りをしてきました。無農薬、無肥料にもこだわったお米となっています。ご家庭でも是非その味を楽しんでいただきたく思います。
今回で、2学期活動は終了。次は1月11日(土)に星ふる学校くまの木で餅つきプログラムを予定しています。また、2025年に皆様と元気な姿でお会いできることを楽しみにしています。
一足早いですが、今年はありがとうございました。よいお年をお過ごしください。
とちぎY野外クラブ(小学生)
プログラムディレクター 武田 将吾(かぶき)
とちぎY野外クラブ★10月キャンプ活動の様子(小学生)
10/26(土)-27(日)
野外クラブ10月活動を行いました。
今回は「山の生活体験キャンプ」。茶臼岳で登山を行い、なす高原自然の家に宿泊しました。今年度野外クラブ5回目の活動で初の宿泊キャンプです。
〈1日目〉
子どもたちも大きい荷物を持ってYMCAにやってきました。今回は宿泊ということもあり、いつもとは一味違った「いってきます!」をしてから、バスに乗り込みました。
2024年度も折り返し地点にきた野外クラブ。バスの中ではリーダーや5月から一緒に活動してきたグループメンバーとの会話は弾んでいるように見えました。
バスに長時間揺られ、ようやく茶臼岳に到着。
麓から中腹を結ぶロープウェイに乗りこむと子どもたちは大興奮。
「早―い!」「少し揺れるね!!」と山から見える景色を楽しんでいました。
中腹に着くと、お昼タイム。山登りに備えます。岩に腰掛け、食べるお弁当は普段とはまた違った自然の雄大さを感じる時間となったことでしょう。
分岐点で小学生が選択した道はハードな登山道。登り続ける中で、手をかけないと登れないハードな道もありました。そんな中3~6人のグループメンバーやリーダーと声を掛け合い、励ましながら進みました。
今回のキャンプで小学生ユニットのリーダーたちは「手を取り合う」をテーマに活動を行いました。茶臼岳というハードな道、目の前の高い壁、そして諦めそうになったとき、寂しくなったとき、グループメンバーと手を取り合ってこのキャンプを過ごしてほしいという想いを込めました。
グループリーダーは日々のリーダー会で自分のグループが名前を呼び合って、会話するにはどう導いた方がよいかということを考えています。今回、大きな山の力も借りながらグループの関係性構築を行い、みんなでそれぞれの目標に挑みました。
山頂まで到達できたグループ、決めた目標までは進んだグループなど到達点は様々でしたが、ロープウェイ乗り場に戻ってきた子どもたちの顔は満足感に満ち溢れていました。
なす高原自然の家でのナイトプログラムでは、キャンプファイヤーを行いました。
キャンプの醍醐味であるキャンプファイヤーにみんな大盛り上がり。
まえうしろ、アブラハムの子、キャンプだホイなどリーダーたちが考えたレクリエーションを子どもたちは体いっぱい使って表現しました。
そして入浴を済ませた後は、部屋に帰って就寝準備。グループで協力しながら布団を敷いて、談笑を楽しみながら眠りにつきました。
〈2日目〉
朝は陽の光が差し込み、元気のよい目覚めでした。
朝のつどいでは、今回はヨガを行いました。ヨガでゆっくり体を動かし、体をのばして1日がスタートしました。
2日目のプログラムは秋の大運動会。各グループ対抗でグループ力を競うプログラムに子どもたちは大熱中!
かぼちゃ運びリレー、段ボールキャタピラ対決、借人競争など全力で体を動かす姿が見られ、新聞紙の島ゲームではテーマ通り手を取り合う姿がたくさん見られました。
そして、リーダー障害物競争ではグループリーダーの名前を全力で叫び、応援する姿がありました。
また紙芝居グランプリでは自分の気持ちを紙一枚に表現し説明する女の子たちの活躍が目立ちました。
多くの人が輝き、脚光を浴びた運動会となりました。
昼食をとった後はあっという間に退所の時間。
このキャンプでリーダーたちはキャンプソングを子どもたちに覚えてもらいたいという目標を立てていました。今回のテーマソング「ねがいごと」に込めた思いを子どもたちに伝え、リーダー、子どもたちが食堂やバスで一体となって歌っていたことが印象的でした。帰りのバスや帰りの会でも元気な歌声が響きわたっていました。
「ねがいごと」にはこんな歌詞があります。
~負けそうなときも 君は一人じゃないよ~
心が折れかけたとき、隣を見れば仲間がいる。グループメンバー、リーダー。
周りを頼っていいんだよ、手を取り合って進んでいこうよ。
という想いが込められています。
日中の活動を共にし、寝食まで共にする。この秋のキャンプが子どもたちにとっての非日常な体験となっていれば嬉しい限りです。
次は11月活動。5月に田植えをし、9月に稲刈りしたお米を使って、野外炊飯を行います。
また次の活動でお待ちしています。
とちぎY野外クラブ小学生ユニット
プログラムディレクター 武田 将吾(かぶき)
とちぎY野外クラブ★10月キャンプ活動の様子(幼児)
10月26日(土)-27日(日)
とちぎY野外クラブ(幼児)
「山登りをしよう!山の生活体験キャンプ」1日目の様子を報告します。今回は小学生ユニットと合同です。
初めてのお泊り、そしてキャンプ…大きな荷物をもってリーダーのもとに集まる子ども達の様子はどうだろう、リーダーの心配も少なからずありましたが必要はありませんでした!「いろんなことに挑戦してみよう!できるできる!!」今回のキャンプテーマを合言葉にして、YMCAを出発しました。
バスのなかではイントロクイズとリーダー手遊びで盛り上がりました。「私が問題だすね!」リーダーと同じようにみんなの前で話してくれる子が何人もいました。1学期から歌い続けている野外クラブテーマソング「ズンゴロ節」を大熱唱!いつもと違う大型バスを満喫しました。
午後のアクティビティーは。標高1,915mの「茶臼岳」登山に挑戦!山麓駅からロープウェイに乗り、標高1684m(9合目)から歩き始めます。肌に冷たく当たる風や滑りやすい斜面の中、子ども達は一歩一歩すすんでいきます。幼児ユニットは山頂ではなく、牛ヶ首をめざすルートを歩きました。右側に茶臼岳を見上げて、那須野原を見下ろすとても良い眺めでした。
夜のプログラムでは、室内でライトを灯し、キャンプだホイや猛獣狩り、ドドスコというレクリエーションでひと時を過ごしました。良い雰囲気の中、宿泊プログラムならではの非日常な時間を過ごすことができました。
部屋に戻り、就寝準備。自分たちでベッドメイキングをします。リーダーと一緒に協力して行うことができました。
グループで一日を振り返る時間をもち、布団に入るとすぐにぐっすり眠りました。きっと素敵な夢をみているのでしょう。
おやすみなさい!また明日!!
〈2日目〉
「リーダー!起きて〜!!」子ども達の朝は早かったです!パジャマからお洋服に着替え、朝のつどいに向かいました。「やってみよう体操」で体を起こすと、施設のおいしい朝ご飯をもりもりいっぱい食べます。
2日目のアクティビティは、クラフト活動「おめんづくり」でした!ハロウィンをモチーフにしたイラストなど、子ども達がそれぞれ選び、丁寧に色塗りをしていきます。
完成したおめんを被り、施設の遊歩道をハイキングしました。おおかみおめんをつけた子どもは、鳴き声を真似ながら歩くなど楽しむ姿がありました。
山の生活体験キャンプはあっという間におしまいを迎えます。
2日間のキャンプを通して子ども達はひと回りもふた回りも成長して帰ってくることができました。
次回は11月!「自分たちで収穫したお米を使って、野外炊飯!」そして、年明け2月には「雪あそびキャンプ」次回もみんなと会えることを楽しみにしています!
とちぎY野外クラブ 幼児ユニット担当
菅原 伶(じ~こ)
Yキッズ9月 活動報告★野外炊飯ビーフシチュー作り
9月29日(日)
宇都宮YMCAに、幼児から小学生まで約40名が集まってきました!
今日の活動は「Yキッズ9月」年に4回実施される、都度参加のプログラムです。
内容は「野外炊飯~ビーフシチュー作り~」秋の食材も使いながら、薪割り火起こしから挑戦します。
子ども達は朝から元気いっぱい!施設に向かう道中も、
ビーフシチュー作りを前に「家で作ったことある!」「包丁も使ったことあるよ!」と自信たっぷりの様子でリーダーに話してくれました。
はじめる前に、リーダーから説明を受けます。正しいナタや包丁の使い方、グループごとにお約束も決めました。
「おいしいビーフシチューを作るぞ~!おー!」かけ声を合図に、野外炊飯がスタート!
まずは薪割り。ナタを使って、力強く腕を振り下ろします。大きく力を入れないとなかなか割れない薪「よいしょー、よいしょー!」周りにいるお友だちも自然とかけ声が出てきます。
火種になるような、薪が細くなるまで全員が薪割りを体験することができました!
調理も自分達で行います!ビーフシチューに必要な、じゃがいもや人参、玉ねぎ。そして特別!秋の食材さつまいも!リーダーに見てもらいながら包丁で食べられる大きさに切っていきます。
薪を用意したら、いよいよ火起こしに挑戦!
「どうしたら火が燃えやすくなるだろう?」薪の組み方も子ども達が考えます。「空気の通り道を作ると良いよ!」ヒントが見つかったようです。パチパチと音をたてて、薪に火がつきました!
「さあ、あたためよう!」ビーフシチューの鍋をかまどに置いていきます。
野菜とお肉を鍋で炒めて、水を入れ煮込んでいきます。ルウを入れると、グツグツという音と美味しそうな匂いがかまど中に広まってきました!ご飯もふっくらと炊き上がり、お昼ごはんの完成です!
「おいしい!!」「このニンジン僕が切ったんだよ!」子ども達も大満足な様子です。
外は小雨が降っている中でしたが、野外炊飯でつくった食事はみんなの心と体をポカポカと温めてくれました!!!
薪割りや火おこし、調理など難しい工程が多くはじめは不安がある子どももいました。しかし、リーダーや子ども達同士で協力することで全員が挑戦する事ができました。
何より「自分たちが頑張らなければ、食事(お昼ごはん)が食べられない」といった、いつもと違う環境が
普段、あたりまえに食べさせてもらえる食事への感謝や意識になったようです。
次回のYキッズは11月!「りんご狩り&ジャム作り」を行います。
お申込みは、10月18日(金)スタートの予定です!詳しくは、ホームページをご確認ください。
食欲の秋をみんなで満喫しよう!!!
とちぎY野外クラブ★9月活動の様子(幼児)
ようやく秋らしい気候となってきた9月28日(土)。
とちぎY野外クラブ(幼児)活動が開催されました!参加者の様子を報告いたします。
「久しぶり!おおきくなった?!」2学期最初の活動、前回とくらべて少したくましくなった様子の子ども達。成長が早く感じます。リーダーも笑顔です!
「今日は5月の活動で行った田んぼに行くよ!」リーダーからの声かけ。
活動内容は「稲刈り」5月に植えた苗がすくすくと育ち、大きな稲穂となりました!
「おいしいお米になってるといいなぁ。」期待を胸に、いざバスに乗って出発!
1時間ほど走って、バスは茂木町の棚田に到着!
田んぼまでは歩いて向かいます。「前に歩いたこの道、覚えている!」「みて!こんなのが落ちてた!」子ども達は栗を見つけたようです。リーダーに説明してもらい、秋の季節を感じることができました。
まずは腹ごしらえ!お家の方が作ってくれたお弁当をおいしく食べます!
いつもよりご飯(お米)を残さず食べる子が多かった印象でした!稲刈りパワーでしょうか?!
「みんな食べたお弁当のごはん、とっても美味しかったね!お米がどうやって生まれるか、これからみんなで確かめに行こう!」長靴をはいて、手袋をつけて準備万端!
まずは、稲の狩り方を現地の管理人さんに教えてもらいました。「親指を上にして稲をもってごらん。」レクチャーを受けたら、いよいよ田んぼに入ります。
前日に降った雨の影響で田んぼがぬかるんでしまい、長靴で歩く子ども達は思うように足が動かせなくなりました。しりもちをついてしまう子もいましたが、一所懸命に足を持ちあげ前に進んでいく子ども達。「がんばれ~!ここまで!」励ます声も聞こえてきます。
なんとか稲穂の前までたどりつくと「思ったより大きいね!」頭ちかくの高さまである稲穂の大きさに驚く様子の子ども達、地中にもしっかり張り、約半年も雨風に耐えてきた力強さを感じているようです。
リーダーに手でおさえてもらい、カマを使って稲を刈りとります!「みて!とれたよ!」嬉しそうな子ども達の笑顔です。
刈り取った稲は、リーダーが束にして稲架(はさ)架けという方法で、天日干しにします。「ぼくもやりたい!」お友だちも、少しだけお手伝い!架け方にもコツがあるようです。
乾燥させたお米は、このあと脱穀(だっこく)や精米の過程をふんで11月の活動でいよいよ、野外クラブのもとに帰ってきます!11月の「野外炊飯」活動で、今年のYMCAお米プロジェクト最終章!さいごは、育てたお米をみんなでいただきます。
、、、その前に次回の10月野外クラブは「山の生活体験キャンプ」!今年度はじめての宿泊キャンプに挑戦です!