第15回とちぎYMCAインターナショナルチャリティーラン2022　報告

この度は、標記大会の開催趣旨をご理解頂き多くの皆様よりご支援ご協力をいただきましたことに感謝申し上げます。
何より今大会は「なんとか開催できた」という色合いの濃いものでした。今更説明の必要はありませんが、引き続きのコロナの渦中にて2020年度、2021年度と開催を見送り、このままこの大会自体も意義も趣旨も風化してしまうのではないか？という焦燥感がありました。オンラインにてバーチャルチャリティーランは開催しておりましたが、やはりリアル開催でないと感じられない何かが人間である私たちにはあるのでしょう。
通常、とちぎYMCAでは6月下旬にチャリティーランを開催しておりました。しかしながら、この時期の開催に踏み切ることを、昨冬から続いていたオミクロンの渦中で決めることはできませんでした。従って、過去2か年の経験から10月～11月では一旦状況が落ち着くことを学んでいた私たちは10月開催の可能性に一縷の望みを託すことにしました。それは、今夏の第7波の中でともすれば消えてしまいそうな様相を呈していました。
そして、今回。何とかリアル開催に踏み切ることができました。今回も前回、前々回と使用し大変好評だったことから、引き続き「道の駅うつのみや　ろまんちっく村」にて開催いたしました。秋雨前線も活発な中、予報もコロコロ変わり、天候が心配されましたが”例年通り”皆さまの願いが届き奇跡的な好天に恵まれました。気持ちのよいそよ風が吹く中力強い宣誓で開会されました。メイン競技の「たすきリレー」には25チーム・スタンプラリー参加者102人・前回大会から新たな試みでイベントに加えた『ファミリー・ラン』参加者50名、スタッフ、ボランティア148人、来場者数を合わせると総勢550人弱（535名）の参加がありました。流石にコロナの影響で例年に比べ参加チーム等大幅減となりましたが、久しぶりに見る清々しい顔・顔・顔。「走るのってこんなに気持ちいいものなんですね」と仰ってくださったり、ひとと人が明確につながることを肌で感じる喜びと共に、皆が一つの目的に向かい集うチャリティーランは《オールとちぎ》としての重要なイベントの一つになっています。大真面目に走っている大人も、親子で楽しそうに走る姿も、仮装して楽しんでいるユースたちも、多様な参加者が「ひとつになっていく」という実感を目の当たりにする象徴的な光景でした。伴走者と共に視覚障害のランナーも自分のペースを保ちながらの安定した走り、仲間へのリスペクトで懸命に走るランナーに大きな声援を送る人たち…と皆が《いい顔》をしていました。その《いい顔》には会場ボランティアの尽力は欠かせません。人を思う気持ちが一つになるからこそ《笑顔》のチャリティーランになるのだと思います。『YMCAのチャリティーランやっぱり楽しい！』と叫んでくれた姿が全ての人へ、『つながる』ことへの喜びを表現してくれているように思えました。楽しい大会にしてくれた全参加者一人ひとりにとって『みつかる、つながる、よくなっていく』大会であったろうと思います。
この大会が企業と市民の協働として年々県内に拡がりをみせ、障がい児・者と全ての人々が共に健康で幸せな暮らしができるノーマライゼーション社会づくりの一助となることを願い、これからもご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
尚、とちぎテレビにてイベントの様子を地域ニュース報道として放送していただきました。
略儀ながら取り急ぎ書面により大会開催のご報告とご協賛へのお礼を申し上げます。
誠に有難うございました。

公益財団法人とちぎYMCA理事長　鷹箸　孝
とちぎYMCAチャリティーラン実行委員長　岡田　孝司